
CM「そうだ、京都 行こう。」で流れている曲、実はあの有名なジャズ音楽?
2018/11/30
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そうだ、京都 行こう。見たことありますか?
京都の情緒あふれる魅力的な映像と、長塚京三さんの「そうだ 京都、行こう。」のナレーションでよく知られていますよね。テレビCMとして見たことがある方も多いと思います。
「そうだ 京都、行こう。」は東海旅客鉄道、いわゆるJR東海が1993年から実施しているキャンペーンです。首都圏や中京圏から京都への観光客誘致を目的としています。美しい京都の風景と映像にマッチした音楽。もはや映像作品とも言えます。
JRの人気CM曲、素敵じゃないですか?
「そうだ 京都、行こう。」のテレビCMも1993年から季節ごとに制作され、約100本のテレビCMが撮影・制作されました。BGMに使われているのは邦題「私のお気に入り」という曲です。京都=お気に入りと意味を持たせているのでしょうか。この曲、素敵じゃないですか?CMの雰囲気に合わせてアレンジが加えられており、京都の四季の表情にあわせて曲調も変えられています。
実はジャズ音楽のスタンダートナンバー
「そうだ 京都、行こう。」のCM曲「私のお気に入り」の原題は”My Favorite Things”です。ミュージカル、『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌として作曲されました。
雷を怖がる子どもたちをマリア先生が落ち着かせ、楽しませるシーン。1965年の映画ですが未だに色褪せませんね。
この曲をカバーしたのがモダンジャズ サックスプレイヤーのJohn William Coltrane[ジョン・ウィリアム・コルトレーン]でした。
1961年にジョン・コルトレーンがリリースしたアルバムが『マイ・フェイバリット・シングル』でした。タイトル曲でもある『マイ・フェイバリット・シングス』は1曲目に収録されています。このタイトル曲がコルトレーン最初のヒット曲になりました。
ジョン・コルトレーンはソプラノ・サックスで演奏しており、この曲に表れている「3拍子+マイナーメロディ+ソプラノサックス」の組み合わせが、以降のコルトレーンの定番スタイルとなりました。
ジョン・コルトレーン以外にも多数のカバー音楽が
My Favorite Thingsはジョン・コルトレーンによる大ヒット以降、様々なアーティスト人気のよってカバーされてきました。
Diana VickersやMary J. Bligeなどによってカバーされたほか、CM曲に使用されたり、映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』にも登場していたりもします。
One DirectionのフレグランスのCM曲としても使用されました。
いかがでしたか?
「そうだ 京都、行こう。」のCM曲「私のお気に入り/My Favorite Things」についてご紹介しました。アレンジによっては3拍子から4拍子になっていたり、ジャズカバーがされていたりと雰囲気も違って聴こえますよね。愛されるCM曲には、それなりの歴史があるものですね。

仕事中に聴く音楽は?~歌詞無しbeat tune 3選~
音楽を好きな方は、仕事や作業の間にも音楽を聴いているのはないでしょうか。今回紹介するのは歌詞がないBeat tune。いわゆるインストゥルメンタル(インスト)と呼ばれる楽曲です。歌詞が無くても色彩豊かなBeat tuneの世界を覗いてみましょう。
音楽なのに歌詞無し、所謂インストって実際どうなの?
あまり歌詞のないBeat tuneを聴くことがない人にとっては、「歌詞がない=カラオケバージョン」と思う人もいるかもしれません。実際には歌詞ありの良さ、歌詞無しの良さがそれぞれにあります。歌詞の有無を並べて聴いてみましょう。
EVISBEATS ゆれる feat. 田我流(歌詞あり)
EVISBEATS - ゆれる 【INSTRUMENTAL】(歌詞なし)
いかがでしょうか。歌詞ありの楽曲はリリックを聴き込むことができますし、歌詞が無い楽曲は自分の感情を音楽に乗せることができるかと思います。Beat tuneの良さはリスナーの創造力で補うことができる点と、聴き流すことが容易な点にあるとも言えます。仕事に集中できる効果も期待できそうです。
オススメの音楽:歌詞なしのBeat tune
ここからはオススメのBeat tuneをご紹介していきます。トラックメイカーがこだわった楽曲の数々をお楽しみください。
Nujabes: Luv(sic) Part 2 (Instrumental)
JAZZ HIPHOPの中でもコアなファンが多いNujabesの一曲。本来はShing02のラップがありますが、歌詞無しでもこの世界観。圧倒されますね。
Gorila - Sid [Chillhop Records]
インターネットの発展後、Youtube上では世界中のトラックメイカーの良質な音楽が公開されるようになりました。Chillhop Musicもその一つ。視聴はもちろんネットラジオのように24時間配信されているチャンネルもあります。インターネット上で音源の公開・購入も可能です。
jinsang - kona park
優しいギターの音色とシンプルなビートが心地よい一曲。曲自体の展開は大きくないのですが、聴いていて飽きませんよね。まさに作業用BGMにピッタリです。
SUFF DADDY - CHINATOWN CHILL
2018年に来日公演も行われたドイツの人気ビートメイカー、SUFF DADDYのChinatown Chill。すべての曲においてやわらかな、レイドバックな印象を与えます。2016年にリリースされたアルバムもオススメ。タワーレコードからも発売されています。
良い仕事は良い音楽から。
仕事中に聴ける歌詞なしのBeat tuneをご紹介しました。元々歌詞があった曲のインストゥルメンタル版もあれば、初めからBeat tuneとして制作された曲もあります。冒頭の「ゆれる」のように歌詞ありと無しで聴き方が変わってきます。集中できる作業用BGMを探してみてくださいね。
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音楽を流し食事の時間をより優雅に ~朝食編~
今回は心地よく目覚めた朝の時間について。お気に入りのコーヒーと朝食、そして欠かせないのが朝の雰囲気・気持ちに合う音楽ですね。
一日の始まりを美しく、心地よく、その日の良いスタートを切ることができるよう、朝食に合う音楽をご紹介します。
心地よい朝におすすめの音楽はやっぱりジャズ
朝聴くとすれば、耳ざわりの良い、おいしいコーヒーを邪魔しない音楽でしょう。
ジャンルではジャズがおすすめ。ドラムや低音が少ないジャンルのため、主張しすぎないBGM程度に流すことができます。
一言にジャズといっても、様々な種類のジャズがあるので、あなたの好みに合う雰囲気・曲調のジャズを探してみるのも良いでしょう。
ジャズならオシャレに。気持ちはまるで外国。
オシャレに食事を楽しみたい人にはフレンチジャズ。
Avalon Jazz Band - I love Paris (Cole Porter)
カバーでも人気のAvalon Jazz Band。フランス語とアコーディオンの組み合わせはまさにパリの路地裏。小さなカフェでモーニング、そんな心地よいゆったりとした気分にさせてくれます。
同じジャズの音楽でも気分を高めたい方に。
Art Blakey & the Jazz Messengers - Moon River
曲のタイトルからお気づきの方もいるかもしれませんが、そうです。「ティファニーで朝食を」でオードリーヘップバーンが歌ったムーンリバーのジャズバージョンですね。ジャズの中でもファンキーな部類に入る気分高まる一曲です。
洋楽ヒットチューン好きにはブルーノマーズのカバーを。
That's What I Like - Bruno Mars (Rat Pack Style Cover) ft. LaVance Colley & Lee Howard
最近の洋楽が好きな人、歌いたい人にオススメなのが、ジャズバージョンのカバー曲!ジャズはアクセントを付けたり、楽器の多様性からカバーしやすいジャンルとも言われています。
こちらはBruno MarsのThat's What I Like をカバーした1曲。なんとタップダンスでビートの音を作っています。ジャズらしい拍の裏取りに入る瞬間は思わず体も揺れてしまいます。
いかがでしたか?
ジャズはバンド構成やボーカルの歌い方、使っている言葉によっても表情を大きく変えるジャンルです。心地よい朝のお供に。ジャズで素敵な1日を始めませんか?
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時代を超えて愛されるジャズ音楽「In The Mood」知ってますか?
JAZZの名曲と言えばどんな曲を思い浮かべますか?
今回は日本国内でライオン、Honda、キリン、味の素、スズキなど有名企業のCM曲として使用され、時代を超えて愛される名曲グレンミラーのIn The Moodをご紹介。
まずは聴いてみて!絶対に聴いたことあります。
グレンミラーのIn The Moodと言われても、JAZZを知らない人はピンと来ないかもしれません。まずは実際の楽曲を聴いてみてください。
Glenn Miller - In The Mood
ジャズ音楽の名曲「In The Mood」のフレーズはパクり?
In The Moodという楽曲ですが、有名なフレーズは元はほかの曲だったのです。ジョー・ガーランドが作曲し、1939年にグレン・ミラー楽団の演奏によって大ヒット。後のグレン・ミラー楽団の代表曲にもなりました。
その元ネタとなったのがこちら。1930年にトランペット奏者のウィンギー・マノンが作曲した "Tar Paper Stomp"です。
確かに同じ部分もありますね。1939年以降グレン・ミラー楽団による大ヒットのあと、グレン・ミラーとそのレコード会社から、著作権について争わないという条件のもと解決金が支払われたそうです。
記憶に残りやすく明るいフレーズが人気となり、現代ではビッグバンドの代表的なレパートリーのひとつとなっています。
ジャズ音楽の中でも多くのアレンジが生まれた
人気のIn The Moodですが、多くのアレンジやカバーも誕生しました。今回はそのうちの一例をご紹介します。
まずは王道のビッグバンド、スウィングジャズの雰囲気全開の演奏。
In The Mood (Glenn Miller) - JW Swing Orchestra. Melbourne, Australia
YoutubeにUPされている中でも珍しいアコースティックギターによるアレンジ。ちゃんとベース進行もついています。多才。
In The Mood - guitar cover
次はボーカリストによるアレンジ。80sの香り漂うボーカルカバー。ハイクオリティです。
The Andrews Sisters - In The Mood - Cover by The Honeybee Trio
日本で人気のアーティスト Hilcrhymeはなんとラップでカバー。しっかりハマってます。
Hilcrhyme WARAE
最後はまさかのアレンジ。なぜやろうと思ったのか分かりませんが、ピッタリ合っています。
アンパンマンのマーチ+イン・ザ・ムード
時代を超えて愛される名曲 "In The Mood"。
いかがでしたか?
今回はIn The Moodのリリースについてと、様々なアレンジについてご紹介しました。今回紹介した以外にもさまざまなジャンル・アーティストによってカバーされています。原曲や元ネタと聞き比べてみて、違いを楽しんでみましょう。
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