【レジェンドクルー"SOUL SCREAM"】18年振りの新曲リリースとその理由
2020.06.24

皆さんは"SOUL SCREAM"をご存知だろうか。アーティスト名にピンと来なくても、日本語ラップが好きであれば彼らの楽曲を必ず耳にした事があるだろう。まずは彼らの代表曲をチェックしてもらいたい。
日本語ラップのレジェンドクルー"SOUL SCREAM"
「蜂と蝶」は聞いた事があったのでは?彼らは言わずも知れたレジェンドクルー。1994年に結成された、MCのHAB I SCREAM(ハヴ・アイ・スクリーム)/E.G.G.MAN(イジジマン)とDJのCELORY(セロリ)で構成されるトリオクルーだ。日本語ラップの黎明期から活動し、90年代後半から2000年代前半に活躍した正に日本語ラップ界のレジェンドであり、彼らを知らないのは少し考えものだ。まずは1996年にリリースされた1stアルバム『THE DEEP』から「黒い月の夜」を紹介したい。
もちろん様々なテイストの音源がリリースされているが、彼らの魅力はこの曲のようにラップの表現方法が素直であり、どこか自分のライフとリリックが重なるのだ。詰まる所、彼らは大多数の人が感じていることをリリックに落とし込み代弁しているようにも感じる。
この曲は先ほどの曲とテイストは違うが、曲に対してメッセージ性を感じる部分は同じだ。LIVE Verで彼らのバイブスを感じて欲しい。
「TOu-KYOu」もオススメなので是非チェックして欲しい。"東京"と"今日"のライムが癖になる一曲だ。
18年振りの新曲リリースとその理由
2002年の4thアルバム『FUTURE IS NOW』リリースを最後に活動をしていなかった"SOUL SCREAM"。充分に日本語ラップシーンの下地を作り上げた彼らだが、ここにきて新曲をリリースした。コロナに始まり、世界的な人種差別の抗議運動など、2020年になり嫌なニュースが多い毎日だが、彼らのリリックにはその動きに対するリアクションが詰め込まれている。コロナでは日本国内でも人間同士の批評/批判があり、人種差別ではデモやテロの様な動きまでもが起きてしまっている。今回リリースされた「Love, Peace & Happiness」はそういった負の動きではなく、まず自分たちは人間であり、本質的に大切な感情は何なのかというモノを再認識させてくれた。彼らも今の世界の動きに対して、日本国民に伝えたかった想いがあったのであろう。18年振りのリリースでも強烈なメッセージ性を込めてくれた”SOUL SCREAM”はやはりレジェンドである。LOVE,LOVE,LOVE
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Writer / hook
I love hip-hop and surrouded musics