como es @ 今泉・福岡

2020.03.19

福岡の言わずと知れた市街地でもある天神地区。警固神社が目印となる天神駅の周りには、岩田屋やパルコなどといったファッションビルが並み立っている。九州を代表する買い物エリアとなっているこの天神地区で、ゆったりと一休みしながらも至高の音楽体験ができる場所があるという。

外観 - access -

supremecarharttなどのストリートショップが並ぶ紺屋町通りを抜け、住宅街のひしめく今泉エリアに"como es"はある。

薬院駅の方へ歩いておよそ5分、何の変哲も無い細い路地裏を抜けると、白のペンキで色付けされた二階建ての古民家が見えてくる。オーナーである西田さんが、元々は築50年以上する空き家を新しくリノベーションし立ち上げたんだという。

木で造られたその外観から立ち寄りづらさなどは無く、誰でも気軽に足を運べる雰囲気となっている。



空間 -良質な音楽とコーヒーを ちょうどいい音浴空間-

室内に立ち込める豊穣なコーヒーの香り、広い店内の壁棚に敷き詰められた約5000枚のレコードに様々なアンティーク家具、強くも穏やかに感じ取れる音楽と振動、ドアを開けた瞬間からcomo esの仕掛けた粋な空間演出が五感を刺激してくる。ランタンのように暖かい色合いの照明群に加え、窓から差し込んでくる光は、身体まで射とおすかのように店内を明るく照らす。終始落ち着いた雰囲気でくつろげるcomo esだが、この落ち着いた空間作りを仕上げるのが”音楽”である。特に、音響には格別な拘りを持ち、電源周りから徹底したノイズキャンセルの整備など、音響面の設備には数ヶ月間の期間を要した。

como esのオーナーである西田さんが2万枚所持しているレコードと5万曲の音源データを、この磨き上げられたサウンドシステムで体感することができる。





音楽 -オールジャンル-


オーナーの西田さんはとてもストーリーのある人間だ。元々は、A Tribe Called Questなどのヒップホップから入り口に、JazzSoulHOUSEなどの音楽を吸収。20代の時に、DJやラジオパーソナリティ、レコード屋の運営などを含めた活動を行なっていた経歴もあり、音楽に関して全方位から対応することができる。


A Tribe Called Quest - Check The Rhime


多感で音楽漬けの20代を過ごしていた西田さんだったが、31歳から始めた世界50ヶ国旅行(アジア全域・中東・アフリカ・ヨーロッパ・北米・中米カリブ・南米)を機に、今までの音楽への価値観がガラッと変わったという。各国のクラブカルチャー、レイブ、フェス、路上音楽など、世界中に溢れる、厳しくも豊かな自然や・食・人・アート、そして暮らしといった現地での体験に深く感銘を受けたそうだ。各国で体験してきた枠にはまらない自由な音楽体験に、「色んなカルチャーと融合した新しい音楽の可能性を日本でも広げていきたい」と実感することになった。そういった音楽体験から、自由で枠組みのない音楽をテーマに、ノリ方やジャンル名にとらわれない音楽を探し求めるようになったという。特に、前衛的でトラディショナルな音楽製作がしばしば生み出されている南米音楽周辺には、エモーションを大きく突き動してくれるモノがあるそうだ。その場の空気感に合わせた選曲は、かつて世界を一周していた時のように、楽しくも切なくも揺さぶってくれるだろう。


Milton Nascimento-Tudo Que Você Podia Ser


Ry Cooder & Manuel Galbán - Drume negrita



Henning Schmiedt - Wie War


Sławek Jaskułke - Sea V









Food -こだわりのドーナツとチャイ-



平日の正午過ぎ、ランチメニューであるハヤシライスセット、ねこやのチマキを、天神のオフィス街からフラッと食べに来るOLやサラリーマンのお客さんにも人気の場所となっている。como esで食べられるこだわりのケンジーズドーナッツは、乳製品がダメな人にもオススメのオーガニックなドーナッツだ。「山でも飲めるチャイを!」と発案した山チャイは、グリーンカルダモン、フェネグリーク、カスリメティー、岩塩など8種類のスパイスをホールから仕入れ、お店で一つづつ挽き、独自にブレンドしたこだわりの一品。普段コーヒーや紅茶では味わえない、ピリッと締まった味付けがいっそう病み付きにさせる。音楽を楽しむ場所としてだけでなく、チャイやコーヒーを片手に作業するコワーキングスペースや町の社交場としての活用もされている。





event -福岡のカルチャーが集合し融合する場所-



como es ではこれまで、音楽×アートをテーマに音楽との新しい融合を求めてきた。キャンドルの灯りに包まれてゆったりとお酒を飲みながら楽しめるライブイベント「como es candle live」や、思い出のレコードを夜通し語り合う「一曲選盤」など、常に様々なイベントを行ってきた。展示したアーティストの紹介で次の展示が決まっていく「como es baton」など、様々な角度からカルチャーが集合する場所となっている。毎週日曜と月曜には、小さな隠れ家のような映画館として「como es cinema 」を実施。”希望の持てる未来をみんなで築いていきたい”をテーマに、様々な社会問題をテーマとしたドキュメンタリー映画の上映を行うなど、学びの場としても活用されている。音楽と人、多様な文化が交差する場所como es。1回や2回行っただけでは切り取れないcomo esの味わいを、是非体験しに行ってみてはいかがだろうか。















情報 -information-

como es 今泉

住所
福岡市中央区今泉2-1-75

料金
コーヒー 500円〜

ドリンク 400円〜

電話
092-516-3996

営業時間
水・木・金・土:11:0023:00
(日・月 110018:00

日・月1800~:『 como es cinema

定休日:火(ドーナツは月・火曜休み )

喫煙
外:可能

駐車場/なし

カード/不可

公式 Instaglam

https://www.instagram.com/como_es_imaizumi/?hl=ja

Writer / MY HOOD

MusicTripMedia