Golden Age Hip Hop

2018.11.03

Golden Age Hip Hopとは?

Golden Age Hip Hopとは言葉そのままにヒップホップの音楽史における黄金期を指す言葉だ。

80年代半ばから90年代半ばまで、その黄金期は続いたとされている。この’ゴールデンエイジ’とは音楽性を一つの言葉で括りだすものではなく、ヒップホップの多様性や楽曲の質、実験的なサンプリングの手法がオールドスクールの時代から飛躍的に進化した時代を表している。

日本においてはオールドスクールからの発展系としてミドル・スクールヒップホップという言葉で表現されることがあるが、世界的にはあまり認識されていないカテゴライズである。

この時代には新しいヒット曲が登場する度に全く別のジャンルにヒップホップの音楽が変わってしまったかのような革新が続き、ラップの技術自体もよりテクニカルに進化し、黒人としての自尊心や民族団結の意識を高揚する潮流が生まれていた。

一つ決定的に現代におけるヒップホップとの違いは、この時代にはサンプリングに対する、法律の規制が固まりきっていなかったということだ。

Golden Age Hip Hopにおける代表曲は、現代で同じことを行おうとすると著作権問題など法的なクリアランスを通過することができなかったかもしれない。

それぞれ音楽性こそ異なるものの、原曲を聞けばはっきりと分かるようなジャズ、ソウル、ファンクの名曲によるサンプリング素材が溢れており、後々のビートメイキングの発展に大きな影響を及ぼした。

Golden Ageを飾るアーティスト

この時代の代表的なアーティスト達は後々においても名曲を連発し続けているので、明確にその選出、線引きを行うことは難しいが、

Run-D.M.C.、Public Enemy、Beastie Boys、Boogie Down Productions、 Eric B. & Rakim、 Big Daddy Kane、 De La Soul、 Gang Starr、 A Tribe Called Questthe Jungle Brothers

このあたりのアーティスト達に関しては少なくともヒップホップにおける黄金期を通過して名乗りを上げた存在として各所で語られる存在だ。

この時代のラッパーはニューヨークを中心として活躍する者が特に多く、ヒップホップ発祥の地に恥じない骨太のビートとライムがアメリカ全土を席巻していた。

誰かが新曲を出す度に、他のアーティスト達は1から自分たちの音楽を振り返り、また新しい物を生み出す、というサイクルが短期間に繰り返された。

お互いをマークし合い、時には共演を重ね、爆発的な進化が訪れた形跡がはっきりと見受けられることが、Golden Age Hip Hopと呼ばれる所以なのだ。

Writer / MY HOOD

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