幸せの意味を教えてくれる歌。Isaiah Rashad の『 4r Da Squaw』

2018.11.06

今人気のお父さんラッパー Isaiah Rashad(アイザイア・ラシャッド)

isaiah rashad

1991年生まれ、27歳という若さで2人の子を持つテネシー州出身のヒップホップアーティスト。

2013年にKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)やScHoolboy Q(スクールボーイ・キュー)が所属するカリフォルニアを拠点とする音楽レーベル Top Dawg Entertainment(TDE)との契約話で世間の注目を浴びた。

翌年2014年にTDEから出した自身初のEP盤「Civil Demo」がインターネット上で販売され、アメリカのBillboard200で40位の快挙を成す。

同年には、90年代から続くアメリカのヒップホップ雑誌"XXL"のフレッシュマンクラス2014に選出され、瞬く間に彼の名を世に広める。

2016年にリリースされたデビューアルバム「The Sun's Tirade」はアメリカのビルボード200で17位を記録。現代Hiphopの前線を走るアーティストの仲間入りを果たした。

"彼の貫く信念とは"

Isaiah_rashad

彼の名が世に認知され出したの2012年、当時先に注目を浴び始めていたJuicy J、Joey Badass、Smoke DZAなどのアーティストと同行したツアーで多くの音楽レーベルが彼を高く評価。

しかし、レーベルから来た契約の話に彼は全く興味を示さずにいた。

自分の信念を貫き、多くの楽曲製作に精を出し、SoundCloud内でフリーダウンロード素材として自身のシングルを次々と公表する日々が続く。

その地道な活動が功を成し、有名プロデューサーでもあるMF DoomやFlying Lotusなどから高い評価を得るなどし、着々と彼の名を広めていくことに。

そして、TDEとの契約を勝ち取った2013年、長く交際していた彼女との間に長男を授かる。

"強すぎる責任感が故に"

Isaiah_rashad

父として一家を支えていく為に挑んだ「Cilvia Demo」(2014)から「The Sun's Tirade」(2016)の製作期間中、幾度も重度なプレッシャーに押しつぶされ、うつ病になっていたと後に発表。

また、アルバムの製作中、抑うつ用のザナックスやアルコール依存症に陥り、自身のレーベルTDEを計3度も脱退しかける。

そんな彼の心の支えとなっていたのは、地元の仲間、味方でいてくれるTDE、そして愛する家族だった。

"みんなのため"

Isaiah_rashad

自分を支えてくれ、大切な事を教えてくれた周りの人への感謝の気持ち、女手一つで育てあげてくれた母への恩恵が、ギリギリの精神で見事に作り上げたアルバム「The Sun's Tirade」(2016)の2曲目『4r Da Squaw』に込められている。

プロモーションビデオでは、当時まだ幼い息子のYari君とIsaiah本人が親子で楽しんでいる姿が映る。

他の人と比べて経済的に豊かではないが、サンタモニカの桟橋で映る誰よりも楽しそうな親子の姿は、彼が長く苦しんだ末に見つけた"幸せ"そのものが感じ取れるだろう。

タイトルの『4r Da Squaw』は"For The Squad"、"みんなのために"と訳すことができ、彼の周りにいる人たちへの感謝の気持ちが込められている

心温まる一曲、この機会に是非大切な人と感じて頂きたい。

プロモーションビデオ中のYari君が手にする$2紙幣は"幸福の象徴"を意味しているそうだ。


Writer / g.g

we are one. peace.