音楽の歴史に残る名曲、Run-D.M.C.「Walk This Way」がブチ破るジャンルの壁。

2018.11.09

ヒップホップのファッションシーンに多大な影響を与えたRun-D.M.C.

Run-D.M.C.(ラン・ディーエムシー)はニューヨークのクイーンズ出身のヒップホップクルー。80年代のヒップホップシーンの最重要グループと言っても過言ではない。 LL Cool J、Beastie Boys、Public Enemyと並んでヒップホップをポピュラーな音楽に押し上げていった功労者です。

メンバーはRunことJoseph Simmons、DMC/Darryl McDaniels、DJのJason Mizellの3人。彼らの特徴的なファッションは多くのファンによって真似され、 Hip Hopカルチャーのファッションアイコン的な存在になりました。その象徴的なファッションがアディダスのスニーカー「superstar」とカンゴールのハットであり、オールドスクールのヒップホップファッションとして今も尚人気の高いアイテムとして定着させています。Adidasのアイテムに対する情熱をラップにした曲、「My adidas」までリリースされているほどです。

この楽曲はスニーカーフリークを取り上げた映画、 JUST FOR KICKS の中でも登場し、ファッションにおいてもRun-D.M.C.の影響力が大きかったことが語られています。

エアロスミスとコラボし、ロック、ヒップホップという音楽のジャンルの壁をブチ破った「Walk This Way」

音楽的に彼らの人気を決定付けたのは、何と言ってもロックミュージックとのクロスオーヴァーサウンド。当時ロックのサウンドに乗せてラップをすること自体が斬新で、Hiphopのシーンだけでなく音楽シーン全体に強烈なインパクトを残しました。その1曲が「Walk This Way」1975年にリリースされたAerosmith(エアロスミス)の「Walk This Way」のカヴァー曲で、サンプリングというよりもむしろ、はっきりとしたコラボ作品になっており、Hiphopとロックの明確に接近と呼べる1曲です。まずは1986年リリースのRun-D.M.C.版の「Walk This Way」から。


PVののっけからしっかりエアロスミスのヴォーカル、Steven Tylerが出演しており、隣のスタジオのRun-D.M.C.と壁を隔てていがみあっています。全体通じてコミカルな雰囲気でSteven Tylerの変顔と、Run-D.M.C.の決めポーズがコントのようでクセになります。Steven Tylerがマイクスタンドでスタジオの壁をブチ破るシーンはまさにジャンルの壁を取っ払ったんだというメッセージをかなり直接的に表現していますね。原曲のエアロスミスの「Walk This Way」がこちら


踊るさんま御殿のエンディングテーマで使用されているのが原曲の「Walk This Way」です。Run-D.M.C.自身はじめはこの曲にラップを乗せることに違和感を感じたそうですが、ドラムのリズムが良いことがコラボレーションをする決定打になりました。エアロスミスのドラマー、Joey Kramerはファンクバンドでの演奏経験があり、とりわけJames Brownが好きだったことから、エアロスミスにFunk調のリズムが取り入れられるようになったそうです。エアロスミスにとってもRun-D.M.C.のカヴァーは重要な出来事であり、「Walk This Way」は原曲もリバイバルヒットし、全盛期から一度は落ち着いていたエアロスミスの人気を再びメインストリームに呼び戻した。この一曲のコラボレーションの成功は双方にとって良い影響をもたらしました。本人達もこの楽曲のヒットに関して誇りに思っていると語っています。

Writer / Taneda

平成初頭生まれ会社員。 趣味のブレイクダンスをきっかけにブラックミュージックに没頭。 なんやかんやあってjazzに現在傾倒中。