ヒップホップとは!?が詰め込まれたラッパーNasの最新アルバム曲『Nasir』のMV映像が公開。

2018.11.16

"白人は俺たちを恐れている。I think they scsred of us"

特徴的なコーラスで始まる今日公開されたこのMV。まずは冒頭の5分でも見て頂きたい。"Nasty Nasとは!?"が詰まった動画になっている。


"黒人が偉大だから、俺たちは殺されるんだ"

と語りかけてくるNas。白人至上主義の時代にアルバム『illmatic』で痛烈なデビューを飾った彼だが、冒頭の1曲「Not For Radio」は正に当時と変わらぬスタンスでラップをしている。Colombians created crack the goverment makes tax(コロンビアがクラックを作り、政府が金を稼ぐ。)意味も韻もしっかり踏まれているこのパンチラインは、金と権力に塗れた白人政府についてラップしている。当時は白人警察官がまるで虫けらのように黒人を扱っていたのだ。深夜に出歩いていただけで逮捕されてしまうし、店の前で打たれて死ぬ事もあったという。

独特なコーラスで語りかけてくるリリシスト

shoot

The cops shot the kid(サツが子供を撃った)またまたコーラスに耳を奪われてしまう曲「Cops Shot The Kid」だ。色付きは不利な事(肌の色だけで差別されること)で、親が何人の若い子供を埋めるのかと問いかける。それ程までに混沌としていた時代のHip Hopは、現代でそう聞けないのではないだろうか。94年にデビューして以来、ラップを始めすでに20年を軽く超えていてるが、Nasはいつでもストイックだ。

常にヒップホップの最先端を行くラッパー

Nas

ヒップホップというものが生まれてから、今まで多くのラッパーが誕生し、彼らはNasを尊敬してきた。そんな彼に"どう感じるか?"と問いかけるようにしてラップが始まる曲「White Label」。”Im a product of the old scholl in newer of new”自分自身を最先端を行くオールド・スクールだと語る姿はまるで、80年代のRun D.M.C.を彷彿とさせる。

最後はチルなインストで締めくくる

bird fly

最後にはゆったりとした曲の「Simple things」で締められている。好奇心溢れる彼が、無限大の思考で仲間と遊ぶよとラップし、I love the past,but see,where Im goin I get to fly.(過去は好きだが、お前の軽く上を行くぜ)Never sold a record for the beat,It's my verses they purchase(ビートのために曲は売らない。彼らが買っているのは俺のバースなんだ。)

と続く。ここでは2006年に出した「Hip Hop Is Dead」と同じように彼は今のヒップホップシーンについて言及しているのだ。最後には同じピースを持った子供を俺は欲しいと言っているが、彼には現在2人の子供がいる。Nasのメッセージ性を感じるラップは昔にも多く出ているので是非チェックして頂きたい。


Writer / hook

I love hip-hop and surrouded musics