タバコを吸いながら聴くおすすめの音楽は?クラシックジャズ4選

2018.11.18

音楽が好きな人の中には、ファッションや煙草、お酒も好きという人が多いのではないでしょうか。人生を彩る贅沢品。今回は「煙草に合うJAZZ特集」ということで、あなたの煙草をさらに美味しくするJAZZの名曲たちをご紹介します。一服のお供にぜひお聴きください。

ジャズとタバコはなぜ合うのか。

アメリカ、ルイジアナ州の港町、ニューオーリンズで1900年ごろに誕生したと言われるJAZZ。当時のニューオーリンズは白人と黒人の混血や、奴隷制の時代にアフリカより強制的に連れてこられた人々など、さまざまな人種と文化が混在していました。歓楽街のピアニストが軽快に演奏する一方、アフリカ系の人々もトランペットやトロンボーンといった西洋楽器を街中で演奏するようになりました。

JAZZが急速にアメリカ国内で広まったのは1920年ごろ、消費のためのアルコールの製造、販売が禁止された”禁酒法”が制定されたころと同時期です。禁酒法により酒場は目につかないよう地下化していきます。当時のミュージシャンたちはこうした酒場で音楽を演奏し、活動の幅を広げる者も多くいました。

JAZZが生まれ広まったのはきらびやかな表舞台ではなく、ストリートやアンダーグラウンド、酒場といった、煙草と隣り合わせの場所だったのです。

タバコに合うジャズの音楽メニュー

では本題に戻り、煙草に合うJAZZをご紹介していきましょう。JAZZ歴史にならってJAZZの中でもクラシックのものを集めてみました。

[Lou Donaldson - Blues Walk]


ジャズサックス奏者、ルー・ドナルドソンによるBlues Walk。ソウルやブルースといった渋い落ち着いた曲の演奏で知られるルー・ドナルドソン。エモーショナルなブロウが夜に合う一曲。

[Horace Silver - Song for My Father]


ジャズピアニスト、ホレス・シルバーによる一曲。葉巻くわえてますね。当時のジャズピアニストの中でも、特にファンキーで熱を帯びたプレイスタイルで知られています。ゴスペルやラテン・アフリカ音楽の知見もあり、型にはまらないホレスらしさを感じてください。

[Sidney Bechet - Summertime]


JAZZの本場、ニューオーリンズ出身のクラリネット奏者シドニー・ベシェの一曲。決して飾らないドラムとクラリネット。煙草とバーボンが合いそうな大人向けの一曲。ちなみにシドニー・ベシェは喧嘩っぱやい性格であり、発砲事件を起こし刑務所に入ったこともあるそう。音色からは想像もできないですね。

[Kenny Burrell - Chitlins Con Carne]


最後はジャズ界を代表するジャズギタリストのKenny Burrell のギターが光る一曲。普段はあまりギターがメインになっているJAZZを聴くこともないかと思います。

いかがでしたか?

煙草が美味しくなるようなJAZZクラシックをご紹介しました。JAZZの多くはメインとなる楽器が決まっていることが多いですが、今回はなるべくメインの楽器が異なるよう選曲してみました。雰囲気もガラッと変わりますね。JAZZあるところに煙草あり。あなただけの贅沢な組み合わせを見つけてみてください。

Writer / NACCHAN