音楽用語"サンプリング"とは?意味から手法までを徹底解説!

2018.11.22

音楽好きの皆さんこんにちは!今日はHIPHOPの音楽シーンではすっかり定着した、”サンプリング”という技法についてご紹介します。音楽通の人は何となくわかるかもしれませんが、実際の曲も聴きながら見ていきましょう!

音楽用語:サンプリングの意味とは

”サンプリング”という言葉を知っている人も知らない人も、まずはその定義を見ていきましょう。

「《名・ス他》サンプルすること。標本抽出。▷ sampling ランダム サンプリングを指すことが多い。▷ ランダム サンプリング」

音楽用語ではなく、調査やIT・マーケティングの世界でも広く使われています。音楽用語としての”サンプリング”は以下の意味です。

「音楽におけるサンプリング(英: sampling)は、過去の曲や音源の一部を引用し、再構築して新たな楽曲を製作する音楽製作法・表現技法のこと。または楽器音や自然界の音をサンプラーで録音し、楽曲の中に組み入れることである。」Wikipediaより

要するに、過去の音楽から一部を借りて新しい曲を作るという技法ですね。

サンプリング手法の歴史

元々は身の回りの音を録音して使ったり、すでに完成している音楽の一部を組み合わせたりする音楽、”ミュージック・コンクレート”と呼ばれる実験的な音楽のミュージシャンによって開発されたものでした。


1960年代後半に手法として確立し始めたサンプリングは、当時テープを使って行われることがほとんどでした。聴いたことのある音で、新しい音楽を作るサンプリングは、サイケデリックロックや、ジャズ、フュージョンといったジャンルにも大きな影響を与えました。

サンプリングのやり方やコツは?

サンプリングは現存している曲の一部を切り取り、繰り返すことで音楽として構成しています。実際にJAZZの曲からJAZZ HIPHOPの曲を作っている映像がこちらです。


映像の中では、MPCにJAZZの曲の一部を割り当て、8ビートに合わせて再生することで、「ビート+トラック」の基本の形を作っています。そこにスクラッチなど、追加の音を加えていくことでひとつの曲として完成しています。後半は完全にJAZZ HIPHOPになっていますね。

実際にサンプリングでできた曲を聴いてみよう!

では実際にサンプリングを使って作成された曲を聴いてみましょう!JAZZのマニアックな曲もいいのですが、今回はサンプリングを分かりやすく解説するため、有名な曲まとめたYoutube動画でご紹介します。

クリスティーナアギレラから、FLO RIDA、2Pacまでそうそうたるメンツ。元ネタになっている曲もかっこいいですが、サンプリング後の曲も完全に違ったジャンルになっていたりして、面白いですよね。サンプリングを使って作られた隠れた名曲、あなたも探してみてはいかがでしょうか?

Writer / NACCHAN