Oddisee "ジャズ・ラップの先駆者達に影響を受け育ったラッパー"

2018.11.23

有名アーティストとのコラボがきっかけに

Oddisee(オディッシー)はワシントンD.C.出身のラッパー兼プロデューサーで、アフリカ系アメリカ人の母とスーダン生まれの父がいます。彼の地元はアメリカで1番裕福な黒人街で、同時にアフリカ系アメリカ人が1番多く住む地域でした。経済格差が激しく、貧富が明確に別れていて、Oddiseeもこの特殊な環境に影響を受けていると言います。幼少期は仲良くしてる友達が地下にスタジオを持っていて、そこで音楽を作り、それにのせてラップをしていました。しかし、ループをする事は許されず、毎回3分間、自分でキーボードやドラムを演奏しなければならなかったと言います。Oddiseeが世に出るキッカケになったのがDJ Jazzy Jeffのアルバムへの参加でした。聴いて頂くとわかる通り、Jazzyな曲調になっていて、これはOddiseeのスタイルでもあります。


影響を受けた人物とジャズラップという音楽スタイル

彼曰く"東海岸のラップのファンで、特にA Tribe Called QuestJungle BrothersDe La Soulが好きだった。彼らはドラッグや殺人についての事はラップしないし、彼らのリリックを参考にする事が出来た"と言います。しかしQ-Tip同様、自分のことをJazzyだと表現する事には反対していますし、サンプリングファンクやソウルから行われる事が多いです。"ジャズのバックグラウンドを持った人達と話をし、ジャズが何かを理解した結果、自分は異なると感じた。ただラップばかりを聴いている人からしたら、自分をジャズだと感じてしまうかもね。"とのこと。彼のサンプリング元であるソウルやファンクもジャズから生まれているので、黒人文化の音楽を語る上でジャズは欠く事の出来ない重要な要素だと思います。あなたは彼の音楽をどう感じるでしょうか?『 Tangible Dream』の「Own Appeal」を聴いてみてくだい。


Writer / hook

I love hip-hop and surrouded musics