90'sヒップホップの変化に影響を与えてきたラッパー
2018.12.06

ケアレスワンの生い立ちと葛藤の末にリリースしたアルバム
1993年の今日12月06日はKRS-One(ケアレス-ワン)のシングル「Sound of da Police」がリリースされた日です。彼はニューヨーク、ブルックリンの出身でジャマイカ人の母親の下、育ちます。16才の時にラッパーを目指し、一人でブロンクスのホームレスシェルターで住み始め、KRS-Oneという名でグラフィティも描いていました。後にDJ Scott La Rockと出会い、あのBoogie Down Productionsを結成します。古い時代のヒップホップを知らない人は馴染みの無いグループかも知れませんが、このグループはMarley MarlやMr. Magicという当時の有名プロデューサーとディスを繰り広げます。
彼らのデビューアルバム『Criminal Minded』はhard core Hip HopやGangsta rapの基盤になっているとも言われています。このアルバムの後にDJ Scott La Rockは殺害されました。彼が死亡しても、Boogie Down Productionsという名前を背負い5枚のアルバムをリリースしますが、KRS-Oneは葛藤の末、自らの名前でアルバムをリリースする決断をします。それが本日紹介する「Sound of da Police」も収録されているアルバム『Return of the Boom Bap』です。KRS-Oneが放つ雄叫びはまるで警察のサイレン音と化し、まさに曲名の「Sound Of Da Police」となって社会に地響きを与えました。彼の最後のシングルともなった一曲、この機会に是非。

Writer / hook
I love hip-hop and surrouded musics