エミネムが映画の公開に併せて、11分間に及ぶ圧巻のラップフリースタイルを披露。

2018.12.06

自身がサウンドトラックの監修を務める映画

2018年に『Kamikaze』をリリースして以降、言動や楽曲制作が活発になっているエミネムがまだまだ元気。エミネム自身がサウンドトラックの監修を務める映画「Bodied」がYoutubeプレミアムにて公開されたことを受け、11分間ものフリースタイルを「Kick off」とタイトルをつけて公開。エミネムらしくバリバリにセレブや有名人たちの実名を出して、その尖りっぷりを披露している。


地元であるデトロイトをレペゼン

日本国内ではまだ「Bodied」公開未定だが、アメリカやカナダのバトルシーンを賑わす若手達が多数出演しているなど注目度抜群。自身の故郷デトロイトの映画館を貸し切り、ファンに無料開放する企画を行うなど自身満々に大アピール中だ。

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「Kick off」の撮影地もその故郷デトロイトの「The Shelter」で行われている。エミネムが若かった頃フリースタイルで凌ぎを削っていた頃の思い出の地らしく、よくここを溜まり場にしてサイファーをしていたのだとか。

相変わらずキレッキレ!エミネム節全開のフリースタイルとライム

11分間のフリースタイルの中ではガンガン実名が上がってくるが、中にはライムの流れで出てきたものもあるのだろうし、全部が全部エミネム自身の普段の怒りの対象という訳ではない。一番最初にアリアナ・グランデの名前が上がるが、これはアリアナ・グランデのコンサートで発生したテロを取り上げて、エミネム自身の全方面攻撃っぷりがテロリスト見たいなもんだという話題の弾みに過ぎない。他にも中盤、Snoop dogやクリスティーナ・アギレラが名指しで登場するが、このあたりもスヌープがG-Funkの代表的なアーティストであるから、G-capとかけるための流れで登場したくらいのところ。

そんな中ジャスティン・ビーバーに関してはしっかりディスを吐いている所が笑えるポイント。

カトリック系の学校出身のジャスティン・ビーバーは見られてないところでドラッグやマリファナを売っているぜと割とめちゃくちゃな言いっぷり。他にもライムの中で有名女優をシバいてみたり、下ネタ全開だったり少しコミカルで”らしさ”全開のフリースタイル。いつも通りヒップホップファンからは賛否両論だが、今のところは賞賛の声多めといったところか。エミネムファンからはこの動画にdislikeをつけているのは先日BeefのあったMachine Gun Kellyのファンだろ、といったお決まりのコメントも目立つ。何はともあれ、ビートもなくひたすら11分間もラップし続ける元気さがあるくらいなので今後の楽曲制作にもどうやら期待が持てそうだ。

Writer / Taneda

平成初頭生まれ会社員。 趣味のブレイクダンスをきっかけにブラックミュージックに没頭。 なんやかんやあってjazzに現在傾倒中。