"Sheck Wes" 今一番勢いに乗る若手ラッパーを知る3つのトピックス

2018.12.13

今一番勢いに乗っている若手ラッパーといえばSheck Wes(シェック・ウェス)だ。カニエ・ウェストレーベルGOOD Musicと契約しているだけでなく、トラヴィス・スコットのCactus Jack Recordsにも所属してしまっているというそのバックの厚いこと厚いこと。98年生まれ、未だ20歳にして人気急上昇中のSheck Wesを知る3トピックスをご紹介。

あのトラヴィス・スコットに目を付けられたシェック・ワズのシングル曲

「Mo Bamba」は彼が強烈なフックアップを受けるきっかけとなった一曲。トラヴィス・スコットもこの曲を発見してSheck Wesに目をつけた。


"Mo Bamba"というのはSheik Wesの幼馴染であり、NBAのルーキーとしてドラフトにかかったばかりのMohamed Bambaの名前から来ている。Sheck Wes自身もバスケが昔から達者で、Bambaとの長年の友情は思わぬ形で功を奏す。SoundCloudにアップロードされたSheck Wesのラップはたちまち超有名プロデューサーの目に止まることになった。とはいえリリックの内容自体はSheck Wes自身をレペゼンする内容であり、なんとも言えない不気味だけども嫌ではないメロディに、手数は多くないがエネルギッシュなラップが乗せられている。MVはなんと1億回以上の再生数を誇り、Sheck Wesの最も有名な1曲としてこの後の彼の製作も「Mo Bamba」の流れを大きく含んでいる。

一年間のセネガル放浪で得た視点がヘッズへの影響力を持つラッパーへと成長させる

ニューヨークはハーレムに生まれたSheck Wesはセネガルの移民の両親を持つ。少年時代をミルウォーキーとニューヨークで過ごしたSheck Wesは移民の両親から自由を追求する志向性を必然的に両親から感じ取る。しかしやんちゃが過ぎるSheck Wesを見かねた、彼の母親はついにSheck Wesをイスラム教の勉強をさせるために一年間祖国セネガルへと送り出してしまう。始めはかなり嫌々だったSheck Wesだが、実際のところセネガルで学ぶことは多かったようで、ここでの精神性の確率と部族間の問題について歴史的に捉える視点がニューヨークのサブカルチャー好きの若者へ影響力を持つきっかけとなっている。


人気若手ラッパーとして:シェック・ワズのデビューアルバム『MUDBOY』

そして満を持して2018年にリリースされたSheck Wesのデビューアルバムが『MUDBOY』。


大ヒット曲「Mo Bamba」も収録されており、全体を通じて、その世界観そのままにアルバムとして拡張されたような作品となっている。「Mo Bamba」のスタイルが気に入ったのであればほぼ全曲しっくり来てしまうのではないだろうか。特に前半はその尖りまくったサウンドメイクが顕著に出ている。動画はそんな前半3曲目の「Gmail」。相変わらずの怪しげ大尖りトラックに自分たちのライフスタイルに関わる女だったりなんだったりの連絡がGmailで来るぜ〜という話と、Sheck Jesusという話。深く考えるべきか否か。強烈だった「Mo Bamba」のヒットのプレッシャーに負けることなく、それにしっかり通じる彼らしい攻め方を一貫性を持って提示できているという点が素晴らしい。そんなSheck Wesのスタイルと言っていいのかは分からないが、彼が決まってとにかく連発する単語が”BxxCH”。もう他のラッパーなんか目じゃないほどに連発している。アルバム1曲通じて聞けば”BxxCH”の発音が急速に上手になり、多種多様な感情をこの一言で表わせるようになること間違いなし。

ほらこの曲でも、こんなにも。

Writer / Taneda

平成初頭生まれ会社員。 趣味のブレイクダンスをきっかけにブラックミュージックに没頭。 なんやかんやあってjazzに現在傾倒中。