ブロンクス育ちの正統派ユダヤ系レゲエ アーティストMatisyahu
2019.01.17

今年で40才を迎える実力派アーティスト
正統派ユダヤ系ハシディズム派であるレゲエアーティスト兼ビートボクサーである、ブロンクス育ちのMatisyahu(マティスヤフ)現在ゴールド・ディスクに認定されている「King without Crown」は、Billbord Alternative Rock Radio Chartsで1位を記録。今年で40歳を迎えるニューヨークを代表する超実力派アーテイストである。Roots Rock Reggaeを軸に、スピリチュアル且つ芸術的な彼が魅せるパフォーマンスは、会場の心を掴み続ける。ブロンクス生まれだが、ユダヤ人としてのアイデンティティを
ニューヨーク、ブロンクスで育った彼は、当時のHiphopカルチャーの盛り上がりをがっつりと経験している典型的ヘッズ。そのため、ヒューマン・ビート・ボックスやストリート・カルチャーはお手の物といった一風変わった白人の少年であった。人生の転機は、自らのルーツとも言えるイスラエルを訪れた頃。彼はそこでユダヤ人としてのアイデンティティを発見し、ユダヤ教徒としてレゲエ・ミュージシャンを目指す事を決める。改心後、ライブ会場では常時ユダヤ教Hasidic派特融の黒帽子に黒スーツを身に着け、ライブ日和の金曜日は、サバス(休息日)の為、ライブを行ったことがないという正統派。また、自身のアーティスト名Matisyahuは本名Matthewをユダヤの読み方にしたものである。

リリシストとしての一面
彼のソウルフルな歌唱力と強いソウルパワーは、聞くものを考えさせ、導く。影響を受けたアーティストはBob MarleyやNasと、彼の現在のルーツを感じ取れる。正装した彼のビート・ボックスから始まるこちらのMVは、彼という人物を知る上で是非チェックして頂きたい。
そんな彼だが、ある年を境に、トレードマークであった髭や帽子を着用せず、別人のような姿で登場した。改宗はしていないみたいだが、音楽的にも自身の中でも、なにかまた1つの気づきがあったのかもしれない。彼から放たれるリディムは今後も世界中の人々の心を震え立たせ、平和を歌い続けるだろう。

Writer / g.g
we are one. peace.