2019年ブレイク間違いなし。スイスの兄弟ビートメイカー”okvsho”。

2019.02.20

ドイツ、フランス、イタリアに囲まれる中央ヨーロッパに位置するスイス。アルプスなどの山脈、氷河、森林が国土のほとんどを占めており、永世中立国ならではの平和を重んじる国民性は、どこか日本人の心と通じるところがある。


音楽でいえば、スイスは多くの有名な音楽家に愛され、その風光明媚な大自然などに感銘をうけ、数々の名曲がそこで生まれている。クラシックはもちろん、ジャズ、ロック、ポップ、テクノ、ヒップホップ、カントリー、民俗音楽と様々なジャンルの音楽が存在し、イベントやフェスの数から見てもかなり音楽シーンが盛り上がっているように思う。そんなスイスのアーティストの中から、2019年話題になりそうな2人の兄弟プロデューサー”Okvsho”を今回紹介したい。まずは2017年に彼らのYoutubeアカウントにUPされたこちらのMVを見て頂きたい、、


個人的には、まるで1つのショート・フィルムを観終わり、なんとも心地の良い満足感だけを置いていくという、ドストライクな作品である。この作品で初めてこの兄弟と出会った私は、このカラーをどこかロンドンのデュオ”Blue Lab Beats”と重ね合わせた。ジャズ要素を含んだフェミニンなトラックに、洒落たアングル・ワーク、”なんてお洒落な人たちなんだ!”と心なし悔しくも感じながら”Okvsho”というアーティストに興味を持ち始め、未だ少ない彼らの情報を元に彼らを探ってみる事にした。


意気込んでリサーチを始めた私だが、彼らのプロフィールを見て驚愕。。スイスのチューリッヒ州出身の彼ら兄弟 ChristophとGeorg Kiss。彼らの年齢なんと今年で20歳と22歳という若さだという、、。彼らとは全く畑違いで、競う意味もないのだが、その事実でなぜか燃えた私は、彼らの音楽を次から次へと物色し始めた。そしてある時点でふと気づく。【あれ、俺この兄弟のファンになっている、、。】楽曲はもちろん、言葉選びやビジュアル・デザインも含めた彼らのセンスに完全に夢中になっている自分に気づいたのだ。そんな彼らの大ファンになってしまった私は、彼らの魅力をより多くの人へ伝えたい衝動に駆られ、今回彼らのオススメの音楽を厳選してみた。

”HIPHOP”

オールドスクール・ヒップホップとモダン・ジャズに魅せられ、ビートメイキングを始めた2人。

”acoustic equivalent of drinking chocolate milk”

”チョコレートミルクを飲むのにふさわしい音響”

と自身たちの音楽スタイルを呼ぶ彼らのHIPHOPはジャズ・ヒップホップ好き必見である。


彼らの名前が世に浸透したきっかけともなったネット・レーベル”The Jazz Hop Cafe”とのコラボで生まれた「Morning Jazz」。まさに朝コーヒーを啜りながら、その日の流れを緩やかに決めたりと、心地の良い朝にピッタリの1曲。


ニューヨーク、クイーンズのリリシストNasの名曲「Life's a Bitch」をここまで爽やかで綺麗なものへと変換した楽曲はそう多くはないだろう。クラシックを愛するこの兄弟だが、現代のヨーロッパでクラシック ヒップホップを愛する者たちのNasへの崇拝は他の国のシーンよりも高い気がする。Okvsho色の「Life is a bitch」を是非。


黄金のソウル大名曲「Sunny」と90年代のウェスト・コーストのヒップホップ・グループThe Alkaholiksの「The Next Level」を見事に融合した1曲。数多存在するSunnyネタからJBの「Sunny」とThe Alkaholiksという2つのチョイス・センスにまず脱帽。カルーア・ミルクなんかと一緒に。


2015年にリリースされた彼ら初のファースト・アルバム『Fuck the Hectics』。ジャジーなインストゥルメンタルで構成されているこちらのアルバムの中から一番人気曲でもある「Gerold Diggin' It」を抜粋。クールで洒落たインストに思わずリピートしたくなる。

”Various Genres”

音楽レーベル”Boyoom Connective ”に所属する彼らは、楽曲制作以外にビートメイキング・パフォーマンスやJazz、Funkバンドとのセッション、ハウスDJとしても現場で活動を行っている。様々な音楽ジャンルに精通している彼らの少し違うニュアンスが楽しめる3曲を紹介。


ラテン、ボサノヴァ、ファンク要素を取り入れたこちらの「funk en la cocina」。Stevie Wonderの「Pastime Paradise」を極上にラテン・カバーした夏の名曲Ray Barettoアレンジをサンプリングした常夏感漂う最高に気持ちの良い1曲。


モダン・ジャズ要素を取り入れた「River Limmat」。Moon ChildやBlue Lab Beatsあたりのアーティストが好きな方にオススメだ。


彼らがシーンの注目を集めるきっかけともなったセカンド・アルバム『Edits Und Discohaus』。クラブ・ミュージック6曲を収録したこちらの作品は、彼らのもう一つの顔が垣間見れる。こちらの「Cruisin」はドライブにもってこいの、タイトル通り爽快で突き抜けるディスコ・ハウスソングである。

”CHILL”

スイスという地形と環境で生まれた究極のチルソングの数々は、連なるアルプス山脈が浮かび上がる心地よさを渡したちに届けてくれる。のんびりと聞いて頂きたい3曲を一挙にどうぞ。




”New Album”

いかがであっただろうか。HIPHOP、Jazz、Latin、Disco、Chillと様々な彼らの音楽を今回紹介させてもらった。最後に、来月3月1日にリリースされる彼らのニューアルバム『Traphouse Jazz』で今回は締めくくりたい。実は私が一番オススメしているのは同アルバムであり、これを機にOkvshoの2人は今年度世界から注目を集めるアーティストへと羽ばたくのでは、と密かに予期している。待望の若き兄弟デュオOkvshoの今後の活躍と日本への来日公演を楽しみに、馴染みのないチョコレートミルクを片手に彼らの楽曲を今一度聞き返す事としよう、、。







Writer / g.g

we are one. peace.