黒さ抜群、ギリシャのアングラ集団 ”DSC”。

2019.02.21

ギリシャを拠点に、グラフィティと音楽で自身たちの色を密かに落とし始めたアンダーグラウンド・クルー”DSC”。DSCは”Diggining Solid Crates”の略であり、”イケてるレコード箱から掘りまくる集団”を意味する。このネーミングセンスからも彼らのHiphop具合が感じられる。

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元々グラフィティ・クルーから始まっただけに、彼らのプロフィールをゲットできるソースはなかなか見当たらず、SNSの紹介文に簡単に記載されているものと、彼らのボム、音楽からこのクルーの影を追うしかなかった。

紹介文には”Dj mechs is on the wheels of steel and bbnz on the drum machine!”と記載され、DSCはDJ MechsaとビートメイカーのBBNZの2人がメンバーであることが分かった。"wheels of steel"とはヒップホップ・レジェンドGrandmaster Flashの

『Adventures on the Wheels of Steel』リリース以降、カルチャー界隈で頻繁に使われるようになった言葉であり、”途切れることないノンストップMix”といったニュアンスを持つ。彼らのちょっとした言葉遊びやクールな見せ方からも、DSCというクルーはかなりDopeな集団である事は間違いないだろう。


ここでまず2人の個々の特徴を紹介していきたい。ドラムマシーンのみでビートメイキングを担当するBbnzは、綺麗でジャジーなフローでありながらも黒さは抜群。全体的にクールなまとまりに仕上げるビートメイカーと言えよう。

カッティング担当のDJ Mechsは、音遊びが非常に上手く、卓越したスキルとセンスが感じられる。まさに硬派なDJだ。

そんな2人から作り上げられるDSCの音楽は、一言で言うなら”DOPE”がふさわしいだろう。徹底的にアンダーグラウンドなサウンドをモットーにし、90sのハードコア・ヒップホップのルールを固く守りながら、彼らなりの色をそこに落としていく。その中でいかに遊べるか。そんなヒップホップ・マインドが彼らの楽曲からは感じられる。

まずはこちらの2017年にリリースされたInstrumentalEP『Jazz Tape』を聞いて頂きたい。Jazzからのサンプリングカットで作り上げたこちらのEPは、終始一貫して気持ちよくも、飽きることないドラムラインで遊びをつけ、お洒落にまとめている。個人的にオススメなのはA1とB3だ。

そして2018年にリリースされた彼らの初となるLP『Fonky Science』は、Boombap-Chill要素とファンキーなメカニカル・カットで作り上げられたジャジービートで構成されたチルとエンジョイの両方を楽しめるスペシャルなLP。オススメは「INTRO」からの2曲目「BUBBLIN」への流れと「FULL CIRCLE」。

個人的にオススメのアルバムは、昨年末にリリースされたジャジーファンク・フレイバー漂う『More Jazz Loops』。こちらはイントロからラスト2曲に収録されているボーナス・トラックまで是非一挙に聞いて頂きたい。ハマる人にはハマる事間違いない、彼らの代名詞にもなりうるアルバムと言えよう。

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こちらのシングル「Buddha Monk」は、クイーンズのヒップホップ・ソルジャーNasの「It Ain't Hard To Tell」による名バース、”the buddha monks in your trunk turn the bass up ”からインスピを受け、作り上げたと言う まさにナスティーな一曲である。

最後は約1か月前に配信された「New Wine」。ロシアのレーベルKick A Dope Verceからリリースされている『the abstract era vol. 2』にも収録されている同曲は、今回のラストソングにふさわしいだろう。